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ミックス感 [Diary]

昨日、久しぶりに行った図書館で、「宝は非実用情報の中にある」で触れた、初期の「マッキントッシュ・バイブル(第3版)」を書庫から出してもらう。

初期マッキントッシュ・バイブル(第4版くらいまで)の特徴は、複数の執筆者の見解が必ずしも統一されていないことです。

通常の、いわゆる「マニュアル本」の世界では考えられないことだと思うけど、著者Aがあるソフトについて絶賛した部分の後に、著者Bが割り込むような形で「いや、俺はそうは思わない」みたいなコメントがついていたりする。つまり本としての見解をあえて統一してません。

でも、面白いから気にせず読んでいるうちに、全体としてのマックの(当時の)世界観が浮かび上がってきます。その感じが何ともいえず好きでした(実用的には、欄外に「これはひどい!」とか「これはいい!」とか「極意」などのアイコンがついていて、その部分の傾向がわかるような工夫がしてあったりもします)。

ヒッピー的な匂いも漂うこの雰囲気は、たぶん意図的なもので、初期の編者のアーサー・ネイマンは、後に編集者・ライターとして各種の「左翼的な」政治書の出版に関わっています(マッキントッシュ・バイブルをはじめとするコンピューター書を売ったお金で、と書いている)。

政治思想はともかくとして、「マッキントッシュ・バイブル」を改めて眺めていると、このミックス感に自分が強い影響を受けていることに気づきます。


そこからすると「ハッピーなアウトサイダーになる方法(みたいなもの)」を別ブログに分離したのは、あんまりいい考えじゃなかったな、ということにも気づくわけですが。
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コメント 2

musemisty

自分のブログまで真似する必要はないのでは?ジャンル分けしといたほうが読者も読みやすいですし…
by musemisty (2010-05-09 14:05) 

Tak.

musemistyさん>
コメントありがとうございます。
うーん、そうですかねー、やっぱり。
基本はミックスされてて、ジャンルで見たい時はカテゴリ表示すれば、とも思うんですが。迷うところです。
by Tak. (2010-05-09 15:06) 

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