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枯渇しない希望としての書庫 [Diary]

久しぶりに図書館に行って、お気に入りの書架を順番に左から右に眺めていったけど、昔からよく借りたり眺めていた本はほとんど書架に出ていないし、今書架にある本にもひかれるものがなかった。

書庫の中にはまだ見たことのない本がたくさんあって、その中にはもし手に取れば一生愛読書になるような本だってあるかもしれないのだけど、書庫には入れないし、そもそも著者名もタイトルも知らなければ検索しようがないから、壁のすぐ向こうの書庫にそんな本が待っていたとしても、生きている間に出会うチャンスはないかもしれない。

そんなことを考えてたら、一瞬なんだか絶望的な気持ちになったんだけど。

でもよく考えてみれば、それは「この本に出会ってよかった」と思うような本に出会う可能性が枯渇することは一生ないということで、それは絶望とは反対のことなのだ。

同じことは本以外のあらゆることに当てはまる。

出会いさえすれば一生聴き続けることになる曲とか、一生離れられなくなる土地とか、一生付き合い続けることになる人とか、そんなものが存在していても、生きている間に出会うチャンスはないかもしれない。

つまりそれは、一生の間、常に何かしらの希望が残っているということだ。
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