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個人の欲望を形にするための回路 [Diary]

秋元康氏が、かつておニャン子クラブで、今はAKB48で成功したのは、そこに秋元康氏自身の欲望が反映されているから(仮説)。

つんく氏が、モーニング娘。/ハロプロで成功したのも、そこにつんく氏自身の欲望が反映されているから(仮説)。

ジャニーさんがジャニーズ事務所という、他のどんなものにも似ていない、独自ジャンルの帝国を築き上げることができたのは、そこにジャニーさん自身の欲望が反映されているから(仮説)。

とすると、芸能界というのはもちろん冷徹なビジネスの世界だと思うけど、一見ビジネスの論理の対極にありそうに思える「個人の欲望」(もっと言ってしまえば性的な欲望)も同じくらい重要なんじゃないかという気がする。

アイドルの存在意義が、不特定多数の(性的)欲望を吸い上げて、(性的じゃないっぽく)解放させることだとすると、プロデュースする側自身の同種の欲望をベースにすることは、そのための回路を作り上げる最も有効な方法なのかも。

もしかしたらそこではマーケティングなんかお呼びじゃなく、論理が必要になるのは、むしろ個人の欲望を、どろどろなナマの状態じゃなく、商品として提供できるような洗練された見た目に変換するプロセスなのかもしれない(いや、それこそがマーケティングなのか?)。

なんていう話を、この間同僚としてたんだけど(AKBって、どうしてあんな大変な思いをしなきゃならないんですかねー、というところから始まったんだと思うけど)。

でも考えてみたら、何もアイドルに限った話じゃなく、人を強くひきつける仕事というのは、全て作り手個人の欲望を形にしたものが、受け手の欲望と結びつく結果なのかもしれない。欲望というのは、つまり生命力だから。

芸術作品はもちろんそうだろうけど、たとえば、スティーブ・ジョブズという男自身の美意識(=欲望)が、かつてのマックやNeXT Computerと、また今のiPhoneやiPadと切り離せないみたいに。

とすると、今いろんなところで欠けているのは、個人の欲望をストレートに形にするための回路なのかも。そして、自分が今必要として、なんとか作ろうとしているものは、まさにその回路なんじゃないかと。

なんていうことを考えていたら寝られなくなった。



ところで、ジャニーさんだけなんでジャニー「さん」なのかしら。
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