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Readableなブログとアウトライン [アウトライナー]

デイヴ・ワイナーのScripting Newsに、サブテキストの機能が追加されました。段落の頭に表示された小さな「+」マークをクリックすると、その下に隠蔽されたサブテキストが展開・表示されるようになっています。

これがその機能が実装されたページ

Scripting Newsでは、以前からトップページに表示される記事を折りたたんでタイトルのみを表示することができましたが、同じことを通常の段落でできるようにしたわけです(ちなみにこの機能は今のところトップページには実装されてなくて、個別の記事ページでしか動きません)。

もちろん、クリックによってテキストの隠蔽・再表示をすること自体はめずらしいものではありませんが、画期的なのは、執筆に使うアウトライナー上での階層構造と、画面上でのメインテキスト・サブテキストの関係が連動しているところ。

ワイナーはOPML Editorという自前のアウトライナーを使って執筆しています。OPML Editorでは、もともとアウトラインがそのままウェブページとしてレンダリングされます。たとえばアウトラインの第一階層がタイトル、第二階層が記事タイトル、第三階層が本文というように。ここからさらに、第四階層のテキストをブログ上で折りたたみできるサブテキストとして表示されるようにしたのが、今回のバージョンアップです。

上のページを執筆しているOPML Editorの画面。

ワイナーは ブログをよりReadableなものにする試みの一環としてこの機能を実装したと書いています。

Readableとは「読みやすい」ということだけど、ワイナーはそれを単にデザインやタイポグラフィの問題として捉えるのではなく、コンピューター上のテキストがどのように表示されるべきか、どうしたら読者が情報を楽に俯瞰し、同時に必要なディテールに降りていくことができるかを読み込むことができるか、というレベルで考えています。

情報の俯瞰とディテールの行き来というのは、まさにアウトライナーの話です。

アウトライナーは、書くツールとしてだけでなく、読むツールとしても優れてします。前者でさえ多くの人に理解されているとは言えないけれど、後者について意識している人はさらに少ないような気がします。

ワイナーはReadableなブログに向けた試みとして、読むツールとしてのアウトライナーのエッセンスをブログに取り込んだわけです。

トップページやRSSリーダーで読むと、段落頭の「+」マークが表示されない(だから、その下にサブテキストが隠れているかどうかわからない)など、まだ未完成な部分は多々あるけれど。

ちなみに、右側のサイドバーも、折りたたみ・展開するようになりました。
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