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仕事の補助線 [Diary]

社内の古い人(そしてエライ人)が、かつて第一線で働いていた頃の話。

「アイデアはオフィスにいるときに出てくるとは限らない。アイデアがほしいとき、私は外を歩き回ることにしていた。歩き回っていると、いろんなアイデアが浮かぶ。途中で喫茶店に入って考えをまとめ、オフィスに戻ってから企画書なり提案書なり報告書なりを書く。」

それは、全面的に正しくて、まさに家で仕事をしていたときの自分がよくやっていたことだ。

スタバで仕事をして、煮詰まると外を歩き、またスタバに入って仕事をする(初期の頃は主にドトールで、後半はスタバになった)。今でも本業以外、というか会社の仕事以外に何かをするときには、自然にそうやっている。

で、その古い人自身の推奨する方法が現実には実践不可能で、逆に何時から何時まで何の仕事をしていたのか管理する、なんていう正反対なことが行われているのだけど、それはまた別の話。



「頭のすみの方でぼんやり仕事のことを考えつつ(これ重要)している仕事以外のこと」というのが、たぶんこの種の仕事のためにはすごく重要なんだと思う。

今日明日の仕事に直接関連すること(午後のプレゼンの資料を[必死に]朝つくるとか、明日提出する報告書を[必死に]今日作る、とか)ばっかりしてると、絶対に煮詰まるし消耗する。それでも無理に続けていると、自分の中身がだんだんとやせ細っていく。

「仕事のことをぼんやり考えながらしている仕事以外のこと」って、たぶん幾何の証明問題で「補助線」を引くみたいなことかもしれない。

証明ができてしまえば補助線は消されてしまうけど、それがあるのとないのとでは大きな違いが出る。

そういうものの必要性って、こういう仕事をしてきた人なら絶対に感覚としてわかってるはずなんだけどな。



そしてもう一つ、補助線を引き終わったら、今度は一切の会話も電話も遮断して集中できる、というのも大事。それもまた、喫茶店やカフェなんだよね。
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