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レオ・バボータ「悩まず決断する方法」 [レオ・バボータ関連]

原文:Leo Babauta "Effortless Decision-Making" from Zen Habits
この記事は、レオ・バボータさんがブログ「Zen Habits」でUncopyrighted(コピーライトなし)として公開されている記事の日本語訳です。原文同様、この日本語訳もUncopyrighted(コピーライトなし)とします。

道が二股に分かれていて、どちらに行こうか決めかねて進めないでいるとき、どうやって決断するだろう?

二つまたはそれ以上の可能性が等しく魅力的に思えるとき、どのように判断したらいいだろう?

「悩まずに決断する」ための原則を私は学んできた(マスターしたわけではない)。決めかねて前に進めなくなることもなく、恐怖のあまり動けなくなることもなく、日々絶え間なくやってくる決断の場面を、流れに身を任せて切り抜けていくための方法だ。選択し、流れに乗り、気に病まない。

ここに示すのは、悩むことなく決断するための非常に簡単なガイドだ。

完璧主義を捨てよう。完璧な決断というものは存在しないし、完璧な決断を求めれば、私たちは身動きとれなくなってしまう。もっと情報を手に入れよう。情報に縛られるべきではないが、身動きがとれないときはたいてい情報が足りていないのだ。必要なのはどんな情報だろう? 簡単に入手できるものだろうか? 可能なら、今すぐ手に入れよう。情報が足りないから動けないということにはならないようにしよう。

トライ&エラーしよう。情報が不足なら——たいていは不足している——単に選ぶのだ。何を選ぶかは実は大した問題ではない。ただ選ぶことにして、正しい選択をするという発想を捨てよう。しばらくの間その選択とともに生き、何が起こるか見極めよう。これをトライ&エラーというが、多くの場合情報を得るための最適な方法だ。試して、うまくいくかどうかをみる——そうすれば、将来よりよい選択をするための情報が得られる。そういうものだと見なせば、決断は単なるトライ&エラーの連続に過ぎず、結果にこだわる必要はなくなる。どんな結果も良い情報となるからだ。

直感を試そう。先に進むための充分な情報がなければ、気にせず単に選択するのだ。どうやって? コインを投げてもいいが、ただ魂が感じるままに従うこともできる。あなたの直感はなんと言っているだろう? 耳を傾けよう——多くの場合、それは意識的に操作できない様々なファクターに根ざした無意識の選択だ。私たちの無意識の一部が処理を行い、一瞬のうちに答えが出る。直感は間違っているかもしれないが、それでいいのだ。結果がどうであろうと、私たちはその結果から学ぶことになる。ただ直感に耳を澄まし、従うことを学ぼう。

心配するのはやめよう。上の原則を身につければ、心配することなど何もないことがわかるはずだ。完璧である必要はない。その決断が世界の終わりにつながることは極めてまれだ(少なくとも、かつて世界の終わりをもたらした決断はない)。もちろん、歴史を眺めてみれば間違った選択をした者たちの屍が積み重なっているが、それ以外の何百万決断は、特に悪い結果をもたらしてはいない。死んだりはしない。ただ学ぶだけだ。だから心配せず決断すればいい。

訓練し、流れに乗ろう。訓練し、完璧主義を捨て、心配するのをやめ、決断を実験として見なせるようになるにつれて、うまくできるようになる。より上手く、より早く、より直感的にできるようになる。じきに流れに乗って、日々の選択を容易にこなせるようになる。最初のうちは上の原則を頭に置きながら、意識的にやってみよう。だんだんと楽にできるようになってくるはずだ。

決断は、私たちが一日中していることであり、難しいものである必要はない。私たちはその決断を極めて重大なものだ考えて、頭の中で構築してしまいがちだが、実際にそんな重大事であることはまれだ。これはキューバ危機ではない——国家の存亡をかけた決断をしているわけではないのだ。決断を新たな物ごとを学ぶ機会ととらえれば、あなたの前に現れる全ての選択の機会を楽しめるようになる。


レオ・バボータの電子書籍「Focus」の翻訳をRenji Talkで公開しています。
「フォーカス——雑音化時代を生きるためのシンプル化宣言」
レオ・バボータのその他のブログ記事の翻訳を以下で公開しています。
ブログ「Zen Habits」からの記事
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