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「雑」が命 [Diary]

自分も妻も、人の多い場所が何よりも苦手なのに、ときどきついうっかり人の多い場所に行ってしまうことがあって、たとえばそれは桜満開の週末(つまり先々週)なんかに起こる。

ていうか、普段人のいない場所に極力近寄らないようにしていると、逆に人が集まるという状況そのもののを忘れちゃうんだよね。

人がいないイメージで出かけた場所がお花見の人々で溢れてて、たちまち人酔いして退散したんだけど、その後は「最初のもくろみが外れるとその後はすべて外れ続ける」法則の通り、スタバにも混んでて入れず、結局すごすごと家に帰った。

そんなときに生き返らせてくれるのは、やっぱり「いつものところ」。夜改めて外出して訪れたそこは、本当に席に座った瞬間全身から力が抜けていくくらい落ち着く。こんな店はなかなかない。

目が覚めるくらい料理が美味しいわけでもないけど、そんなことは問題じゃない。

オムライスを頼むとマスターがコンビニに卵を買いに走るけど、そんなことは問題じゃない。

ときどきマスターが客用のテーブルに座ってバイオリンの練習をしてるけど、そんなことも問題じゃない。

ここは接客とか対応とかそういう無粋なことを言う店ではない。この「雑」さがこの店の命なのだ。

じゃあ、どこの店でもこのくらい緩ければいいのかというと、たぶんそんなことはなくて、それはやっぱりやっぱりマスターの人徳というものでしょう。

そして、この「雑」さを維持するためにマスターは実はけっこうカゲの努力をしている、と見ている。
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