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特定の階層だけを抜き出すOmniOutlinerのローテクな小技 [アウトライナー]

アウトライナーで、特定の階層(たとえば第1階層と第2階層)だけを表示するというのはとても簡単。これはどんなアウトライナーでもできる(それができなきゃアウトライナーじゃない)。

でもときどき、「特定の階層だけ抜き出して別の書類に貼り付けたい」ということがある。これが意外に簡単にはできない。



アウトライナーは階層構造の権化だから、トピックとその下位階層をひとまとまりのものとして扱うようにできている。画面上に表示されているトピックを、下位階層を切り離してコピペするという、ちょっと考えると簡単にできそうなことが、実は苦手だったりする。

たとえばWordのアウトラインモードで特定のトピック(見出し)を選択してコピペすると、下位トピックや本文がいっしょについてくる。OPALでもそうだしFargoでもそう(ちなみにWorkFlowyではそもそもトピックの選択ということができない)。

逆のケースもある。

上位トピックを切り離して下位トピックだけを抜き出したいという場合。たとえば3階層からなるアウトラインの第2階層のトピックだけを全部抜き出して別の書類にペーストしたいとか。これもたまにある。

これまた、通常のアウトライナーではなかなかうまくできない。上位トピックを無視して下位トピックだけまとめて操作するというのが苦手なのだ。

もちろんこれは問題ではなく、通常アウトラインを操作する上では、この方が都合がいい(だからこそテキストの大きな塊を楽に操作できる)。でも、年に何回か困ることがあるんですよね。



実はこれをすんなり解決できるのがOmniOutliner。

OmniOutlinerの仕様では、必要な階層だけ表示した状態でトピックを選択→コピーして他のエディタにペーストすると、表示中の階層だけがペーストされる。下位トピックはついてこない。

下位階層を含めたい場合は、必要な階層をすべて表示させておいてから選択する。

逆に上位階層を切り離して下位階層だけ抜き出したい場合は、[command]+クリックで非連続選択ができるので、コピーしたい階層のトピックだけを[command]+クリックで選択していき、コピペすればいい。



ちなみにOmniOutlinerでも、同じアウトライン内や、OmniOutliner書類同士のコピペであれば、他のアウトライナーと同様に下位階層がいっしょについてくる。表示されてる階層だけがコピペされるのは、他のエディタにペーストする場合だけ。

慣れないと挙動の違いに戸惑うし直感的じゃない気もするけど、アウトライン操作を行う場面(OmniOutliner内)では下位階層も含めて扱い、他のエディタにコピーする場合には目に見えてるものだけ、というのはよく考えると合理的だ。

慣れると(そして挙動を理解できると)、アウトラインの使い方の幅が広がる柔軟な仕様だと思う。

アウトライン操作の柔軟性という点では、OmniOutlinerには一日の長がある。
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