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リスペクトについて(デイブ・ワイナー) [その他翻訳]

原文:R E S P E C T

毎年1月1日、そして5月の上旬に重要な記事を書くというのが、ScriptingNewsの長い伝統だ。多くの場合それは数ヶ月、あるいは数年間の思索を形にしたものだ。そしてこの記事もそのひとつだ。それほど長くはないが、このブログの初期、リスペクトについて定期的に書いていた頃のテーマにたちかえるものだ。私はリスペクトということの意味をずっと考え続けてきた。そして最終的に理解できたと思う。

リスペクトは、誠実さと深く関わっている。リスペクトとは、あなたが思うその人ではなく、その人の年齢や性別や人種に望まれることでもなく(もちろんあなたにとってということだ。こうしたことは人によって意味するところが違う)、本当のその人自身に耳を澄ますということだ。また、かつてのその人ではなく、今現在のその人に耳を澄ますということだ。

リスペクトの正体は、リスペクトを「はらう」という発想にみることができる。リスペクトを「はらう」とは、テキストメッセージやメールや電話ではなく、その人に直接会うということだ。過去ではなく、今現在のその人と直接顔を合わせるということだ。誰かがあなたをリスペクトしていると人づてに伝えられることを考えてみよう。その人と共にいること。耳を澄ませること。本当に耳を済ませること。それがリスペクトということだ。

子どもを前にして、あなたは「個人」を見るだろうか。それとも「いつか個人になる誰か」を見るだろうか。子どもは、現在の自分をリスペクトに値する「個人」と見られたいと願っている。話を聞いて、とその子は言うかもしない。それが義務だからではなく、愛しているから、そしてリスペクトしているからという理由で、あなたに話を聞いて欲しい。おむつを替えたことはできれば忘れて、ぼくの視点から世界を眺めてみてほしい。大切な個人としてのぼくの視点で。

多くの人は本当に耳を傾けることを恐れていると思う。だから、本物のリスペクトがこんなにも少ないのだ。
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