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夜の毒 [Thoughts]

「終わりの気持ちの相似形」の法則でいうと、夜、寝がけにネガティブな思考、たとえば不満とか怒りとか嫉妬とか後悔とか、そういうものが頭の中でぐるぐるしてる日々を続けるなら、たぶんそんなふうに人生を終えることになる。

不満や怒りや嫉妬や後悔が頭の中に満ちたまま、人生の終わりを迎えることを想像してみる。具体的にリアルにありありと。

それはとても恐ろしいことだと思う。そんなふうに1日の終わりを(人生の終わりを)迎えたくない、と思う。



でも、ネガティブな思考は夜にやってくることが多いのも事実だ。それも、深夜に。

周囲が寝静まった深夜、そんなネガティブな感情たちがやってくる。彼らは互いにフィードバックし、ループし、増幅していく。

それは苦しいことだけど、同時に甘美でもあることを認めよう。

それは自分の中の何かを刺激する。イマジネーションやクリエイティビティの源泉になってくれることさえある。世界には、その中から生まれた美しい表現、言葉やらメロディやらイメージやらが無数にあることは間違いない。

だからこそ翌朝(あるいは翌昼、翌夕方)いかに最低の気分であろうと、夜になるとまた同じことを繰り返す。ネガティブ思考には、特に深夜のネガティブ思考には中毒性がある。



だけど忘れてはいけないのは、あらゆる苦しくて甘美で中毒的なものは、自分を内側から蝕んでいくということだ。

夜の中には毒がある。
夜のことを信じてはいけない。

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