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思考の流れを阻害しないタスク管理の道具 [アウトライナー]

昔から、アウトライナーの典型的な用途のひとつはタスク管理だ。



タスク管理アプリではなくアウトライナーを使う最大のメリットは、自分の目的に合ったタスク管理のフレームワークを自由に組み立て、必要に応じて変更できることだ。それも、実に簡単に(ただアウトラインを作るだけだ)。

タスク管理アプリでは、そのアプリが提供する枠組みに否応なしに従うことになる。でも、既製品の枠組みが自分の頭の動きにうまく合致するとは限らない。逆に枠組みに縛られて頭が働かなくなってしまうこともある。

自分が何をやりたいか、今何をするべきか、そのためのアクションは何か、それはまさに「考えること」だ。どれだけ機能が充実していても、考えられなくなってしまっては意味がない。書き出すときはただ書き出したいし、考えるときはただ考えたい。

もうひとつ。タスクやプロジェクトを真剣に考えようとすると、それ以外のことを書くスペースが欲しくなってくる。「ブログ更新」というタスクがあるなら、そこにそのまま記事を書いてしまいたい。「Aさんとお金の交渉をする」というタスクがあるなら、どんなふうに交渉するのかまでその中で考えたい。

頭の中では、タスクはタスクだけでは完結しない。夢想や物思いから行動まで全てがつながっている。



アウトライナーを使うと、タスクの繰り返し設定や日付設定などは(マクロなどを組まない限り)できない代わりに、圧倒的な柔軟性が手に入る。

たとえば少し前に紹介WorkFlowyのTwitterアカウントで紹介されていたこの記事。
How to Use Workflowy to Get Sh*t Done And keep track of your life.

WorkFlowy上の単なるひな形アウトラインなんだけど、とてもシンプルで実用的、かつ強力だ。WorkFlowyのアウトライン上で動作する一種のアプリケーションと言ってもいいものになっている(アウトライナーというのは一種の「思考のOS」なのだ)。

個人のタスク管理に関わる思考の流れをそのまま組み込んでいるので、流れが阻害されることはない。もちろんブログの記事を書くことも、交渉ごとのシミュレーションも、報告書の下書きも、シームレスにやってしまえる。

思考の流れを阻害しない文章書きのためのツールは、思考の流れを阻害しないタスク管理のツールにもなる。

そして個人の思考の流れを組み込むということは、人によってその構造は違ったものになる、ということ。



ちなみにこれは、今個人的に使っているアウトライン。内容は以前マンダラート上で使っていたものをベースにしているけど、上の記事の要素も取り入れさせてもらった。こちらについてはまた別の機会に。
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