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平凡と即興 [Diary]

家から駅に向かう途中の、冬になると富士山と丹沢の山並みが見える長い坂を下ること。

商店街の屋台で夜おじさんたちが幸せそうに飲んでること。

踏切を渡ってすぐに改札口がある、地元駅のシンプルな構造。

ちょっと足を伸ばして行く大型スーパーの広い広い野菜売り場。

地元の高校の運動部員に腹一杯メシを食わせることを生き甲斐にしているとんかつ屋さんと、壁に貼られたプロ野球選手のサイン。

ターミナル駅からどこまでも人のいない方向に歩いて行った先で見つけた、誰も知らない景色の良い場所。

知らない街のドトールはいつものドトールとはぜんぜん客層が違うこと。

昼間はいつもの通勤電車が驚くほど速くて空いてて快適なこと。

大学のそばのスタバで学生たちが勉強してるのをぼんやり眺めること。

目的もなく降りた終点の駅で地元のお店に入ってカツカレーとか食べたら意外にも美味しいこと。

いつもの散歩道の曲がりくねった不思議なルートは、かつて川か用水路だった名残じゃないかと思うこと。

いつも猫がいる場所に期待通りいつもの猫がいること。

駅前のコンビニでバイトしてる男の子と女の子が、ある朝手をつないで歩いてるのを見かけること。

20年近く住んでいてもまだ歩いたことのない道があること。

いろんなものをよく見ること。
いろんな音を聴くこと。
いろんな匂いを嗅ぐこと。
いつもの場所でいつもと違うことをすること。
知らない場所でいつもと同じことをすること。

平凡と即興。

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