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アウトライン操作の〈型〉 (7)〈型〉を意識すること [アウトライナー]

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アウトライン操作の〈型〉 (6)ソーティング(並べ替え)

ここまでアウトライン操作の五つの〈型〉を見てきました。

実践的なアウトライン・プロセッシングの思考は、トップダウン思考とボトムアップ思考を行き来する〈シェイク〉によって行われますが、トップダウンにしてもボトムアップにしても、アウトラインの操作を伴います。

参考:
トップダウンとボトムアップを「シェイク」する(1)
トップダウンとボトムアップを「シェイク」する(2)

その「操作」とは具体的に何をすることか。それを類型化したのが、リスティング、ブレイクダウン、グルーピング、レベルアップ、ソーティングというアウトライン操作の五つの〈型〉です。



注意しなければならないのは、これらの〈型〉単独で何かできるわけではないということです。たとえばブレイクダウンされた項目は、一連の作業の中でソーティングされ、グルーピングされ、レベルアップされることが前提です。

アウトラインを動かしながら、今自分がしていることはグルーピングなのかレベルアップなのかと意識することもないでしょう (「さあこれからレベルアップするぜ」とか「今日は最高のブレイクダウンができたぜ」とか)。タッチタイプを身につけた人が、キーを叩くタイミングをいちいち意識しないのと同じことです。

アウトラインの操作とは、リスティング、ブレイクダウン、グルーピング、レベルアップ、ソーティングという五つの〈型〉を自由自在に変形し、組み合わせることなのです。

それを意識せずにできるほど、アウトライン上で自由に〈文章を書き、考える〉ことができます。



それでも〈型〉を知り、意識しておくことには意味があります。アウトライン・プロセッシングの最中に行き詰まったとき、あらためて〈型〉を意識してみることで、ブレイクスルーできることがあるからです。

〈型〉を意識しておくことで、アウトライン・プロセッシングの自由度と可能性が広がるはずです。

(終わり)

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