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親子の会話のカンフル剤としてのストリートビュー [Diary]

お正月に実家に行ったときいちばん盛り上がったのは、Googleストリートビューで、かつて住んでいたサンフランシスコの家の周辺の風景を父と母に見せたとき。

驚くべきことに、40年近く前とまったく変わらない姿でそこにあった、小さなドラッグストアとコインランドリー(発見したときは自分も興奮した)。



ドラッグストアは、ぼくがはじめて自分の意思で選んだ文房具を買ってもらった店(たぶん三年生くらいだったと思う)。

あこがれのミードの黄色いリーガルパッドと3リング式のバインダー。

そのときの息子の欲求が単なる気まぐれでなく、本質的なものであったことを当時の両親は知るよしもなかった。

(ちなみにはじめてのプラモデルを買ってもらった店でもある。そのとき買ってもらったモノグラム社のスピットファイアが、その後の息子の軍事オタク化を暗示していたことも当時の両親は知るよしもなかった)



コインランドリーは、アメリカについて数日後、母がはじめてひとりで(正確には6歳のぼくを連れて)出かけた場所。まだ洗濯機が家になかったのだ。

異国の洗濯機の使い方がわからず、店にいた他のお客さんに、大学以来となる英語で使い方をたずねた。

「私は最近アメリカに来て本日はじめてコインランドリーを使用せんと欲する者ですが、その使用方法についての知識を持たない者です」みたいな感じで。

まだ30代だった母の行動力。そう、母は本来はそういう女性なのだ。



なかなかうまくかみ合わないことが多くなった(かみ合わせることが難しくなった)、親子の会話の強烈なカンフル剤。
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