SSブログ

パワーポイントという名の病 [アウトライナー]

クライアントから、会議の議事録を作ってほしいと頼まれました。

それ自体は大したことじゃないけど、ちゃんとした議事録を作るのって、けっこう面倒なものです。それで、普段職場ではあんまりやらないけど、ワードのアウトライナーを使いました。

方法はRenji Talkに書いた「ヒアリング結果を報告書にする」方法を単純化して応用。
  1. ワードのアウトラインモードを使って、
  2. 何も考えずに会議中のメモを片っ端から打ち込み、
  3. 見出しをつけ、
  4. 会議のアジェンダ順に内容に分類して
  5. 文章を整える。
  6. だいたいできたら会議に参加していたメンバーに見せて、
  7. 抜けや漏れを指摘してもらい、それも追加。
  8. ついでにちょっとしたコメントも加えて、
  9. 完成。

全体の作業時間は1時間もかからない。とても楽で早くて、何のストレスもない。でも、よくある形ばかりの議事録にはない、生きた議事録になります。

もちろんそれだけじゃなくて、アウトライナーを使って資料をつくることのメリットは(このブログやRenji Talk本館を読んでいただいてる方はご存知の通り)たくさんあります。

で、その議事録をクライアントに送ったら「内容は、完璧です(笑)」という言葉とともにパワーポイントに書き換えられて送り返されてきました。内容は完璧だけど、ワードだったからダメってことね(やっぱり)。

ワードのアウトライン形式のままだったら、次の会議の議事録を後ろに追加していくことも簡単にできるし、アウトラインを折りたたんで、何回も続く会議での、一連の議論の流れの記録まで、一目で見渡すこともできたんだけどね(「アウトラインを折りたたむ」ことの威力は、想像以上のものです)。

パワーポイントにした瞬間に、紙で配るか、壁に映すかしか使い道がなくなってしまう。そして、せっかくみんなが使えるようになっている、コンピューターの恩恵を、大幅に減らしてしまう。それって、長い目でみると、労力と精神力と時間の大きな無駄だと思う。

そういう無駄の蓄積が、人を壊すこともある。個人的に、これを「パワーポイントという名の病」と呼ぶことに勝手に決めました。

関連記事:
アウトライナーで幸せになろう
アウトライナーとしてのWord」(Renji Talk本館)

※いつも「ワード」と表記するべきか「Word」にするべきか、悩みます。ワードはどっちでもいいような気がするけど、「PowerPoint」という表記は、なんかしっくりきません。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0