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グロテスクなところ [Thoughts]

たまたまついていたテレビで、「関口知宏のファーストジャパニーズ」の再放送をやっていました。スペインで活躍する陶芸家、北原由起子さんの回

この北原さんという人は(ぼくとほとんど同じ年齢)作品も本人もすごく艶かしくてセクシーです。いい意味で。

その北原さんは鳥の足をモチーフに女性を表現します。本物の鳥の足で型を取るんだけど、鳥の足って、よく見るとけっこうグロテスクなものです。そのグロテスクなものを、女性の美しさの象徴として表現する様子を見ているうちに、人間の本質というか、存在のコアの部分というのは、けっこうグロテスクなところにあるのかもしれないという気がしてきました。

たとえばある人(多くの場合は異性)の最も本質的なところまで肉体的にも精神的にも深く知りたいという強い願望が恋愛感情だとして、その感情というのは自分や相手の性器というものの存在とは不可分なわけです。

そして性器というものは男性のものも女性のものも、それ自体のカタチ、見た目としてはけっこうグロテスクなものです。相手のそのグロテスクな見た目の部分を見たり触れたりつないだりすることと、恋愛感情というのは、切り離せないものなんだと。

そんなことを考えました。
タグ:恋愛
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コメント 2

ピエール

恋愛の定義って人それぞれですよね。
同じことを話しているようでみんな違うことを話している、、
ああ、そんなようなことをプラトンが書いていましたっけ。
ゴソゴソ、、今、本を取り出してきました。
「私達はまず愛(エロス)の中からただ一定の種類だけを取出し、それからこれに総括的な名前を附けて、愛と呼び、その他の種類には別の名前を用いているのですから。」『プラトン、饗宴』
なるほど〜、どおりで人それぞれに定義が異なるわけだ〜、
って他人のブログでごめんなさい。
いや、ほんと、このエントリーには考えさせられました。
ありがとうございます。
by ピエール (2009-11-11 19:30) 

Tak

>ピエールさん
ゴソゴソとプラトンを出してくるのってステキです(笑)。恋愛と恋愛感情はまた違うかもしれないですねー。
by Tak (2009-11-12 08:31) 

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