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日本に行くとき覚えおくべき20のこと(更新版) [Diary]

「日本に行くとき覚えおくべき20のこと」の英語版をつくったときに、内容がかなり変わってしまったので、今度は日本語版を英語版に合わせて訂正。しつこい。

1. 「松井率いるヤンキース」とか、その手の見出しを目にしても驚愕してはいけない。それは単なる見出しであり、あなたに害を及ぼすものではない。

2. 本物の「ゲイシャ」を目にしたことがある日本人はまれである。

3. 本物の「キモノ」を身につけたことがある日本人はまれである。

4. 仏教の教義や禅の哲学を実際に知っている日本人はまれである。

5. マンガにもアニメにも興味のない日本人は実在する。

6. 「どうも」は、考え得るほとんどすべてのシチュエーションで使用可能な魔法の言葉である。で、実際にどういう意味なのかは、知らなくても大丈夫。

7. 素敵な英語の看板を掲げたお店やレストランで、英語が通じることは保証されていない。

8. 外国人(特に英語圏の人)に話しかける日本人がしばしば外国語なまり風の日本語になるのはなぜか? それは私が長い間知ろうとして、未だに知ることができないでいる問題でもある。

9. 慣用的な表現「ヘンナガイジン(変な外人)」は、日本人または日本文化に対し深い理解と愛情を示す外国人に対する尊称である。

10. 多くのアメリカ人に誤解されているが、私たちはお辞儀をするときに手を合わせることはしない(神仏に対して祈るときには手を合わせる)。そのような誤解は、おそらく「ねずみのハシモトさん」から来ているのではないかと私は考えている。

11. 東京のラッシュアワーの通勤電車を眺めていて、「バカな、これ以上一人も乗れるはずがない」と思ったとしたら、あなたは間違っている。最終的にはその二倍の数の人間が、その電車に乗り込むことになる。そうでなければ、みんな学校や会社に遅刻してしまう。

12. 鉄道に関していえば、時刻表に8:54発と書いてあったら、それは文字通り8:54発という意味である。つまりあなたは遅くとも8:53までにはプラットホームに到着している必要がある。もし何らかのトラブルが発生して出発が、たとえば8:56になるとしたら、あなたは目的地に着くか、あるいは遅れが完全に解消されるまでの間、延々と車掌のお詫びのアナウンスを聞かされ続けることになる。

13. その素敵な白い陶器の壺は「骨壺」と呼ばれ、クッキーにちょうどよく見えるかもしれないが、クッキーを入れるのに使ってはいけない。理由は聞かないでほしい。

14. あらゆる街角にみられるマクドナルドとスターバックスは「アメリカナイズされた日本」を示しているのではない。それは日本そのものである。

15. 日の丸の旗を掲げ、しばしば古い軍歌をラウドスピーカーで流しなから走る黒塗りのバスかバンは、日本の伝統とは何の関係もない。

16. そのギリシャ神殿風の白い建物は、神殿その他の宗教的な施設でもなく、結婚式場である。日本では、結婚式場に関するかぎり、建築様式について深く考えてはいけないことになっている。

17. ときどき屋上に自由の女神を配した建物を見かけることがあるかもしれない(特に東京の郊外を車でドライブする機会があった場合)。それもまた、深く考えてはならない種類のことである。

18. あなたが東京駅にいて、浅草か鎌倉への行き方を尋ねたいとする。誰もがあなたを避けているように思える。あなたは少し寂しい気持ちになる。まあ、それに対しては申し訳ないと思う。しかし、みんなあなたをそんな気持ちにさせたくてそうしているわけではない。多くの日本人は、外国人と会話するためには、まるでネイティブのような話せる必要があると信じている。それはこの国の英語教育の弊害なのだ。

19. そこで提案。何か尋ねたいと思ったら、まずは素敵な笑顔をつくること。つぎに日本語を使うこと。もちろん、流暢である必要はない。実際には、いくつかの単語だけでいい。「こんにちは(Hello) 」とか「すいません(Excuse me)」とか、その種のもの。そして、あなたの行き先や目的を伝えることができるいくつかの名詞。あなたの笑顔とブロークンな日本語が、ブロークンな英語を話すことに対する抵抗感を和らげる。やがてあなたは、多くの日本人が、ブロークンであることを許されると感じさえすれば、実際には英語を話すことができることを発見するだろう。ブロークンどうし。それがコミュニケーションというものだと思う。

20. そして、私たちはあなたとコミュニケートしたい。日本へようこそ。

関連記事:
英語版「20 things to keep in mind when visiting Japan
元ネタ「ドイツに行くとき覚えておくべき20のこと

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