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透明な機器 [Diary]

もちろんまだiPadは買ってないし、当面買う予定はないんだけど、その予定が危うくなるような、ぐさっと刺さってしまったiPadについての文章。

If you want to understand what makes the iPad special, you cannot look at what it has, but what it doesn’t have. The iPad is so thin and light, it becomes the display, and the display becomes the application. No input devices. The device vanishes and turns into the application you are using. The technology is transparent.
Things Blogより(強調原文)


「iPadの何がそんなに特別なのかを理解したかったら、そこに有るものではなく、無いものに目を向けるべきだ。iPadはとても薄くて軽く、それはディスプレイそのものとなり、ディスプレイはアプリそのものとなる。インプットのための機器は存在しない。機器の存在自体が消滅し、今あなたが使っているアプリそのものが残る。テクノロジーは透明なのだ。」

これ以上の的確(そして欲望を喚起する)な表現は見たことがない。やばいな−。

ユーザーにとって、ソフトウェアは「透明」であることが理想。出来のよいソフトは、使っているとソフトの存在が背景に消えていって、純粋に書いたり考えたりしている内容だけが意識に残るようなところがある(たとえばマックのOPALはそう)。

それでも、物理的実体(=ハードウェア)としてのコンピューターの存在は感じられるけど、iPadはそれさえも透明に感じられる、ということなんだと思う。

やろうとすることを邪魔するように前面に出てきて自己主張するソフトが幅をきかせていて、「パソコン」というのはそもそもそういうものなんだと大多数の人に思われてしまっている、とても不幸な時代の中で、「普通の人」にこれだけ注目されるiPadが、どのくらい物事を変えるか。

企業としてのアップルの姿勢に対する疑念はともかくね。
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