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パーソナルな落合博満 [Diary]

今さらだけど、YouTubeの登場で何が素晴らしいかって、ついこの間までもう二度と見られないと思っていた野球の名シーンを見られること。

いや、「江夏の21球」とかそういう野球史に残る名シーンならばDVDもあるだろうし、テレビでもまた目にする機会もあるかもしれないけど、15年前にたまたまテレビの前で鳥肌が立ったあの球とか、あの守備とか、そういうパーソナルな名シーン。

昨日見つけたのは、1994年の東京ドーム・巨人対広島の開幕戦で落合博満が打ったホームラン。通常なら絶対にファウルにしかなりようのないコースの球を体の正面の「ひょいっ」ていう感じのスイングでスタンドまで運んだシーン。

解説の掛布が「スタンドインなんてあり得ない」とつぶやき、確か始まったばかりの「うるぐす」で江川が「すごいホームランだ」と説明していたのを、今でも覚えている。

まさにその「うるぐす」の映像をYouTubeで見つけて、スタバでひとり興奮したわけです。


それにしても落合、メジャーリーグの強打者のスイングを見慣れた今の目で見ても、やっぱりすごい。振り幅がすごく小さくて、あんな軽く振ってよくスタンドまで飛ぶなと思うんだけど、スローで見ると長いバットと腕が一本のムチのようにしなるのがわかる。

巨人に移籍したこの時期はすでに全盛期をかなり過ぎていたのだけど、この球、メジャーの強打者でも場外ファウルはともかくホームランは無理なんじゃないかと思う。

こういう映像がちゃんとアップされているのをみると、当時テレビの前で鳥肌を立てていたのが決して自分だけじゃないことがわかる。そういう微妙な連帯感て、好きです。

落合だけじゃなく、
伊藤智仁の直角に曲がるスライダーも、
潮崎哲也の浮き上がって沈むシンカーも、
与田剛の雨を切り裂くストレートも、
鈴木尚典の世界一美しいスイングも、
桑田真澄の本塁上のダイビングキャッチも、
全部好きなだけ見られる。
幸せ。

ところでこれだけ野球が好きなのに、今年のセリーグのペナントを中日が制したことを知らなかったというのは、本当に危機だと思うな。
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