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『Piece shake Love』について [Diary]

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11月18日に電子書籍『Piece shake Love』を地味に出版しました。KDPによるセルフ・パブリッシングです。

詳細と目次

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本書はアウトライナーの本ではありません(というのも変な話ですが、まあ一応)。

正確にいうと「直接的には」アウトライナーの本ではありません。その辺はまた改めて書きます。



で、じゃあいったいなんの本なのかというと、とても困ってしまうわけですが、ストレートに書けば、Amazonの紹介文に書いた通り、過去にブログ「WordPiece」その他で公開した記事の中からセレクトしたものを、創作的に再構成したものです。

セレクトの基準となった単語は、本書のタイトルに含まれていますと、これもAmazonの紹介文で書きました。まあ、ここは自分のブログなのでもったいぶらずに書きますが、Loveです。愛です。

例によって、Amazonで「ジャンル」を決めなければならず、大変困りました。これは「エッセイ」なのか。それとも「創作」なのか。

まあ仕方ないので両方チェックしましたが、たぶん「エッセイ」でも「創作」でもありません。いちばん近い説明が、「ブログ記事(等)の創作的再構成」というものです。あるいは創作的シェイク(このブログを読んでくださってる方向けの説明)。



本当のジャンルは、「自分が読みたい本」です。そうとしか言いようがありません。これは倉下忠憲さんから拝借した言葉です。

これは自由を感じさせる言葉であると同時に、とても厳しい言葉でもあります。だって、自分で「これなら読みたい」と感じるものにならなければならないのです。そして、自分を誤魔化すことはできません。

そんなわけで、思っていたよりずっと時間がかかりました。



『アウトライナー実践入門』の作業が終わった後、諸事情で進捗70%で中断したままになっている『ライフ・アウトライン(仮)』の作業を再開する予定でした。

でも、なぜかブログ記事のセレクションを始めてしまいました。たぶん、アウトライナーについて考えすぎて、一時的に頭が飽和しちゃったんだと思います。

で、ちょっと息抜きも兼ねてアウトライナーじゃないことをやって9月中くらいに仕上げたらその後は『ライフ・アウトライン』がんばる、つもりでしたが、すべてのつもりがそうであるように、以下略。



(アウトライナー関係ではない)ブログ記事のセレクションというのは、いずれやってみたいことではありました。でも、優先順位としては高くありませんでした。だって、まあ、売れる見込みがアレだから。

でも、自分が過去に書いたものを読み返してみたとき(ふだんそういうことはほとんどしません)、この作業は今やらないと二度とできないかもしれない、という思いにとらわれました。

記事たちのうちのあるものが、自分にとって急速にリアリティを無くしつつあることに気づいたわけです。書いたときにはきわめてリアルだったにも関わらず。

「今現在」のことを書いたものが、時間の経過とともにリアルでなくなってくるのはわかります。でも、それらの記事は、書いた時点ですでに「昔」のことを書いていたのです。

自分にとっての「昔」が、それもかなり重要な「昔」が、変質し始めている。

端的に言えば、歳をとっているのです。

もちろん、まだ「老いる」年齢だと自分では思っていません。しかし自分にとっての過去(に対する見方)の変質は、変化をはっきりと示していました。少なくとも自分でそのように感じました。

そしてそれは、自分が想像していた「歳をとること」とはずいぶん違うものであり、うまく言葉にすることができないものでもありました。

過去記事を読み返しながら、考えたのはそんなことでした。

そしてふと、ならばセレクトした過去記事を(ある場合には解体して)再構成することで、その変化自体を形にしてみよう、と思いました。

それが、『Piece shake Love』の動機うちの、ひとつです。



ふむ。



たぶん、続きます。
(『ライフ・アウトライン』もちゃんとがんばります)

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