SSブログ

プロでもアマでもないあり方 [Diary]

二年近く前に和太鼓グループ「森のももんが団(仮名)」のコンサートをはじめてみたとき、相当大きなインパクトを、そして影響を受けたんだけど、それが具体的にどんなことなのか、なかなかうまく説明できなかった。

演奏がよかったとか、その集団としてのあり方がよかったとか、そういうことはもう何度も書いているから繰り返すことはしないけど(もし読みたい方がいたら、左側の検索ボックスで「太鼓」と入れてみてください)。

自分に対する具体的な影響として最も大きかったのは、彼らがプロでもアマでもないあり方というのを教えてくれたことだった。

メンバーは学生だったり会社員だったり主婦だったり、それぞれに本業を持っていて、その合間に練習し、人前で演奏している。基本的にお金は取らない。だから、もちろんプロではないのだが、じゃあ「趣味のサークル」みたいなものかというとたぶんまったく違う。

プロではないけど、プロでないからこそ、グループを維持し、活動を続けることはある意味ではプロ以上の意志と努力が必要だ。

そして、プロではないから、例えば演奏によって質やコンディションにばらつきがあるし、団員の間の差もあるけれど、彼らがいい状態のときの演奏で、時に生み出す独特の「うねり」みたいなものは、プロのように粒がそろっていないからこそ生まれるものだと思うし、ある場合にはそれが、プロにも真似できないほど心を揺さぶることがある。

そういう存在の仕方があり得るということを見せてくれたというのが、自分にとってはものすごく大きなことだった。

「あなたはいったい何をしてる人ですか?」というメールをくれた方に、なんて返事をしようかと考えているうちに、そんなことに思い至った。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0