To Doリストを捨てろ [レオ・バボータ関連]
原文:Leo Babauta "Kill Your To-Do List" from Zen Habits
これを読んでいるほとんどの人は、To-Doアプリか、さもなければテキストファイルか紙に書き出したTo-Doリストを持っているだろう。それはプロジェクトやタスクだけでなく、仕事やプライベート以外の、半ダースばかりの異なるコンテクスト別に書き出されているかもしれない。
一方To-Doリストを作っていない人は、おそらくTo-Doリストを作らなくては、と思っているだろう。なぜなら押し寄せる波に圧倒され、押しつぶされそうだからだ。
そこで私は提案したい。To-Doリストを捨てよう。
To-Doリストはあなたの時間を食いつぶし、モチベーションを消失させる。To-Doリストを作っている人の多くは、コンスタントにメンテナンスをしている。でなければリストはほこりをかぶって錆びつき、使い物にならなくなり、リストの管理に失敗した者は罪悪感にさいなまれ続ける。逆にリストを使い続けられる人は、多くの時間を——何か大切なことをする時間を——そのメンテナンスに割くことになる。
そして、肝心のリストはといえば、長大で、全て完了することは永遠になく、それどころか書き出されたタスクの半分は達成されることがない。完了した項目にチェックマークをつけることは気分のいいものだが、永遠にチェックされない項目がずっと残っている気分は最悪だ。こんな全てが、精神的エネルギーの無駄遣いだ。なぜなら、そうしてもあなたはどこにも行けないからだ。
唯一重要なことは、実際に何かを行うことだ。では、どうすればいいのだろう?
「一つのこと」システム
これは、私が実行している方法だ。To-Doリストから自由になる用意のある全てに人に強く勧めたい。
リストに書き出したその他の項目について気にする必要はない。なぜなら、リストには「一つのこと」しか書かれていないからだ。何かを終了するたびにチェックする必要もない。なぜならそもそもリストがないからだ。まだ終わっていないことについて、気に病む必要もない。なぜなら、私は自分が達成したいただ一つのことを、今やっているからだ——もしそれが私のやりたいことでないのなら、それは私にとっての「一つのこと」ではない。
もし、早い時間に「一つのこと」をやり終えたら、残りの時間は休みにしてしまってもいいし(これは私のお気に入りの戦略だ)、次の「一つのこと」に取りかかってもいい。
でも…でも…
では、やらなきゃならないその他のことはどうすればいい? 忘れてしまわないだろうか?
もしそうしたいならば、やるべきことの候補リストを作ろう。あるいは、どうしてもやらなければならないルーチンワークのリストを作ろう。私だったら、ルーチンリストからも、できるだけ多く削り落とすことを考えるだろう。こうしたワークは、あなたが本当にやりたいことを妨害する障害物になりがちだからだ。もしリストを作るならば、実行し、チェックマークをつけるべきTo-Doリストとは見なさないようにしよう。単なる備忘録として扱い、ただ必要に応じて書き足していき、一日一回くらい目を通す以外の手間をかけないようにしよう。
こんなリストでさえ本当は必要ないが、それなしでは不安に感じてしまう人にだけお勧めする。どうしても忘れたくないことがあったら、カレンダーにリマインダーを記入しよう。もし可能ならそうせずに済ませることをお勧めしたいが、もし毎月の支払いがあるなら、私もカレンダーにリマインダーを書き込むだろう。そんなに複雑なことでもない。
重要なことならば、本当に成し遂げたいことが自然にわかってくるはずだ。もしあなたが物書きであるなら、普通、何を書きたいかわかるはずだ。もしあなたがデザイナーなら、どんな仕事が自分をエキサイトさせるか、想像がつくだろう。リストなど必要ない。必要なのは、リストのことなど忘れて、ただ取りかかることだ。
To-Doリストを捨てよう。そして、「やらなければならない」ことも忘れよう。必要なのは、今この瞬間にあなたが情熱を持てる「一つのこと」だけだ。
※
Leo Babautaの著作"The Power of LESS"は「減らす技術 The Power of LESS」として日本語訳されています。
この記事は、Leo Babautaさんがブログ「Zen Habits」でUncopyrighted(コピーライトなし)として公開されている記事の日本語訳です。原文同様、この日本語訳もUncopyrighted(コピーライトなし)とします。
これを読んでいるほとんどの人は、To-Doアプリか、さもなければテキストファイルか紙に書き出したTo-Doリストを持っているだろう。それはプロジェクトやタスクだけでなく、仕事やプライベート以外の、半ダースばかりの異なるコンテクスト別に書き出されているかもしれない。
一方To-Doリストを作っていない人は、おそらくTo-Doリストを作らなくては、と思っているだろう。なぜなら押し寄せる波に圧倒され、押しつぶされそうだからだ。
そこで私は提案したい。To-Doリストを捨てよう。
To-Doリストはあなたの時間を食いつぶし、モチベーションを消失させる。To-Doリストを作っている人の多くは、コンスタントにメンテナンスをしている。でなければリストはほこりをかぶって錆びつき、使い物にならなくなり、リストの管理に失敗した者は罪悪感にさいなまれ続ける。逆にリストを使い続けられる人は、多くの時間を——何か大切なことをする時間を——そのメンテナンスに割くことになる。
そして、肝心のリストはといえば、長大で、全て完了することは永遠になく、それどころか書き出されたタスクの半分は達成されることがない。完了した項目にチェックマークをつけることは気分のいいものだが、永遠にチェックされない項目がずっと残っている気分は最悪だ。こんな全てが、精神的エネルギーの無駄遣いだ。なぜなら、そうしてもあなたはどこにも行けないからだ。
唯一重要なことは、実際に何かを行うことだ。では、どうすればいいのだろう?
「一つのこと」システム
これは、私が実行している方法だ。To-Doリストから自由になる用意のある全てに人に強く勧めたい。
- 朝起きる。そして、自分がエキサイトできる「一つのこと」を決める。
- 決めたら、そこに集中する。他のことは全て脇におき、注意をそらすものを取り除き、今この瞬間に没入する。
リストに書き出したその他の項目について気にする必要はない。なぜなら、リストには「一つのこと」しか書かれていないからだ。何かを終了するたびにチェックする必要もない。なぜならそもそもリストがないからだ。まだ終わっていないことについて、気に病む必要もない。なぜなら、私は自分が達成したいただ一つのことを、今やっているからだ——もしそれが私のやりたいことでないのなら、それは私にとっての「一つのこと」ではない。
もし、早い時間に「一つのこと」をやり終えたら、残りの時間は休みにしてしまってもいいし(これは私のお気に入りの戦略だ)、次の「一つのこと」に取りかかってもいい。
でも…でも…
では、やらなきゃならないその他のことはどうすればいい? 忘れてしまわないだろうか?
もしそうしたいならば、やるべきことの候補リストを作ろう。あるいは、どうしてもやらなければならないルーチンワークのリストを作ろう。私だったら、ルーチンリストからも、できるだけ多く削り落とすことを考えるだろう。こうしたワークは、あなたが本当にやりたいことを妨害する障害物になりがちだからだ。もしリストを作るならば、実行し、チェックマークをつけるべきTo-Doリストとは見なさないようにしよう。単なる備忘録として扱い、ただ必要に応じて書き足していき、一日一回くらい目を通す以外の手間をかけないようにしよう。
こんなリストでさえ本当は必要ないが、それなしでは不安に感じてしまう人にだけお勧めする。どうしても忘れたくないことがあったら、カレンダーにリマインダーを記入しよう。もし可能ならそうせずに済ませることをお勧めしたいが、もし毎月の支払いがあるなら、私もカレンダーにリマインダーを書き込むだろう。そんなに複雑なことでもない。
重要なことならば、本当に成し遂げたいことが自然にわかってくるはずだ。もしあなたが物書きであるなら、普通、何を書きたいかわかるはずだ。もしあなたがデザイナーなら、どんな仕事が自分をエキサイトさせるか、想像がつくだろう。リストなど必要ない。必要なのは、リストのことなど忘れて、ただ取りかかることだ。
To-Doリストを捨てよう。そして、「やらなければならない」ことも忘れよう。必要なのは、今この瞬間にあなたが情熱を持てる「一つのこと」だけだ。
※
Leo Babautaの著作"The Power of LESS"は「減らす技術 The Power of LESS」として日本語訳されています。
なんとタイムリーな。
ガーンとくる内容であります。
しかし、なにキッカケでtodoリストを廃止できるか、わかりません。
たぶんキッカケなんか探してるようじゃダメなんでしょうね。
by ずんずん (2010-05-09 08:56)
ずんずんさん>
現実の世界でこれを実行することがどれだけ難しいかは、よーくわかっています。でも、彼が言っていることは、間違いなく正しいと思います。
by Tak. (2010-05-09 09:39)