SSブログ

就活で身に付けたことは忘れて [Diary]

先週の金曜日の話。あまりにも余裕がなくて、いっしょに仕事をしている今年配属されたばかりの新人の女の子に少しばかりきついものの言い方をしてしまって、それがけっこう気になっている。

客観的にみれば、彼女は普通の新入社員のレベルをはるかに超えて優秀で、これ以上を求めるのはいくらなんでも酷だ。

新入社員に対して誰も手加減しないのが職場の特徴で、それはいいところでもあるけれど、それは新人を育てるという観点からそうなってるわけではなく、単に人手が必要だという実用的な観点からそうなってるので、一歩間違えると入ってきた人を潰してしまいかねない。

少し前までなら、新入社員に対する正しいアドバイスは「社会人としての自覚を持って」とか「先輩について、先輩のアドバイスに従って」とか「ホウレンソウをしっかりして」とかだったかもしれない。

それは今でも間違いじゃないだろうけど、今の就活を勝ち抜いて会社に入ってくる人は、そのくらい放っておいてもやる。少なくともうちの職場に入ってくる子たちはそうだ。

むしろ彼らに必要なのは「個人としての自覚を持って」「個人として必要なことを主張する」ことのような気がする。

ひと言でいうと「ちゃんと仕事をしながら、自分の身は自分で守る」ということだ。就活で身に付けたことは忘れて。

今の就活をみていると、いかに相手の聞きたい言葉を口にするか、の訓練をしているようにしか見えない。そんな訓練をしてたら、社会というところは「相手の聞きたくない言葉を口にしてはいけないところ」みたいに思っても不思議じゃない。

そして、その訓練を積んできた子たちは、限界に近くなっていても、傍目にまだ大丈夫そうに見えちゃうのだ。それは、とても危険なことだ。

とはいえ、自分自身にだってそれは簡単なことじゃないし、ベテランも含めて多くが身体を壊したり心を病んだりしてる中で、そんなことが新入社員に簡単にできるはずがないんだけど。

ところで、二年前にもぼくはその年の新人のことをやっぱり同じように心配していて、このブログにも何度か書いたことがある。その二年前の新人の女の子は見事に壁を乗り越えて、今ではぼくは彼女によく叱られている(笑)。

だから、たぶん大丈夫、のような気もするんだけど。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0