偽の必要性を手放す [レオ・バボータ関連]
原文:Leo Babauta "letting go of fake needs" from mnmlist
人生は様々な必要性に満ちている。その必要性をもう一度よく見つめ直してみるまでは。
どんな必要性があるか、考えてみよう。15分ごとにメールをチェックしたり、受信箱を空にする必要性。購読しているブログを全て読む必要性。あらゆることをきちんと保つ必要性。最先端のファッションで仕事に行く必要性。子どもに常に小言を言い続ける必要性。同僚を思い通りに動かす必要性。打ち合わせしたいという全員と打ち合わせをする必要性。可能な限りお金持ちになる必要性。素敵な車に乗る必要性。
この種の必要性というのはどこから来るのだろう? 全てはでっち上げにすぎない。
必要性が社会によって作られる場合もある。あなたが働く業界が、夜9時まで働くことを、あるいは非の打ち所のないスーツで身を固めることを要求する。あなたが住むエリアには一定の基準があり、完璧に手入れされた芝生と2台のBMWがなければ不当に評価されてしまう。最新のiPhoneを持っていないと真のギークと認められず、持っている人間に嫉妬を感じる。
自分自身で必要性を作り上げている場合もある。私たちはメールやRSSやニュースサイトなショートメッセージやツイッターを常にチェックしたいという衝動にかられる。全てにキャッチアップしないからといって社会的、あるいは仕事上問題にはならなくてもだ。ベッドメークは完璧にしたいと思う。そんなことを気にする人が他に誰もいなくても。人生の、あるいは年間の目標のリストを作り、全てを達成したいと思う。達成しなかったとしても問題になることはほとんどなくても。
この種の偽の必要性は、全て排除することができる。必要なのは、進んで手放すことだけだ。
あなた自身が抱えている偽の必要性を吟味してみよう。そして、それがなぜ必要なのか自問してみよう。それを捨て去ることでどんなことが起こるか考えてみよう。どんな良いことがあるだろう? 創造的な活動に集中するための自由時間と余裕が増えるだろうか。日々やるべきことが減り、ストレスが軽くなるだろうか。あるいはどんな悪いことが起こる(かもしれない)だろう? そうなる可能性はどのくらいだろう。それに対処できるだろうか。
この種の必要性の源は恐れだ。恐れには正直に向き合うほど良い。恐れを直視し、自分にちょっとしたトライアル期間を与えてみよう——1時間だけ、あるいは1日だけ、その必要性が無いことにしてみるのだ。さらに1週間だけ。何も悪いことが起きなければ、トライアル期間を延ばしていく。この方法で、必要だと思っていたことが実は必要でもなんでもなかったことが、徐々にわかってくるだろう。
偽物の必要性を手放すことは、それ自体気分のいいものだし、そうすることであなたは自分自身を解放することになる。
レオ・バボータの電子書籍「Focus」の翻訳をRenji Talkで公開しています。
→「フォーカス——雑音化時代を生きるためのシンプル化宣言」
このブログで公開した文章の訳も、まとめて読めるようにしています。
この記事は、Leo Babauta氏がブログ「mnmlist」でUncopyrighted(コピーライトなし)として公開されている記事の日本語訳です。原文同様、この日本語訳もUncopyrighted(コピーライトなし)とします。
人生は様々な必要性に満ちている。その必要性をもう一度よく見つめ直してみるまでは。
どんな必要性があるか、考えてみよう。15分ごとにメールをチェックしたり、受信箱を空にする必要性。購読しているブログを全て読む必要性。あらゆることをきちんと保つ必要性。最先端のファッションで仕事に行く必要性。子どもに常に小言を言い続ける必要性。同僚を思い通りに動かす必要性。打ち合わせしたいという全員と打ち合わせをする必要性。可能な限りお金持ちになる必要性。素敵な車に乗る必要性。
この種の必要性というのはどこから来るのだろう? 全てはでっち上げにすぎない。
必要性が社会によって作られる場合もある。あなたが働く業界が、夜9時まで働くことを、あるいは非の打ち所のないスーツで身を固めることを要求する。あなたが住むエリアには一定の基準があり、完璧に手入れされた芝生と2台のBMWがなければ不当に評価されてしまう。最新のiPhoneを持っていないと真のギークと認められず、持っている人間に嫉妬を感じる。
自分自身で必要性を作り上げている場合もある。私たちはメールやRSSやニュースサイトなショートメッセージやツイッターを常にチェックしたいという衝動にかられる。全てにキャッチアップしないからといって社会的、あるいは仕事上問題にはならなくてもだ。ベッドメークは完璧にしたいと思う。そんなことを気にする人が他に誰もいなくても。人生の、あるいは年間の目標のリストを作り、全てを達成したいと思う。達成しなかったとしても問題になることはほとんどなくても。
この種の偽の必要性は、全て排除することができる。必要なのは、進んで手放すことだけだ。
あなた自身が抱えている偽の必要性を吟味してみよう。そして、それがなぜ必要なのか自問してみよう。それを捨て去ることでどんなことが起こるか考えてみよう。どんな良いことがあるだろう? 創造的な活動に集中するための自由時間と余裕が増えるだろうか。日々やるべきことが減り、ストレスが軽くなるだろうか。あるいはどんな悪いことが起こる(かもしれない)だろう? そうなる可能性はどのくらいだろう。それに対処できるだろうか。
この種の必要性の源は恐れだ。恐れには正直に向き合うほど良い。恐れを直視し、自分にちょっとしたトライアル期間を与えてみよう——1時間だけ、あるいは1日だけ、その必要性が無いことにしてみるのだ。さらに1週間だけ。何も悪いことが起きなければ、トライアル期間を延ばしていく。この方法で、必要だと思っていたことが実は必要でもなんでもなかったことが、徐々にわかってくるだろう。
偽物の必要性を手放すことは、それ自体気分のいいものだし、そうすることであなたは自分自身を解放することになる。
レオ・バボータの電子書籍「Focus」の翻訳をRenji Talkで公開しています。
→「フォーカス——雑音化時代を生きるためのシンプル化宣言」
このブログで公開した文章の訳も、まとめて読めるようにしています。
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