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2割減らすよりもゼロにする方が簡単だった [Diary]

一週間の間に職場のプリンターを一度しか使わないという、画期的な偉業(当社比)を達成。プリントアウトした総枚数、1枚。それも、ハンコ押して総務に提出しなきゃならない社内申請書。後はいっさい無し。

自宅ではもうずいぶん前から年賀状以外いっさいプリンターを使ってないけど、職場では今どき毎日大量の紙を出力し、結果として膨大な量の紙を机に積み上げる生活が続いていた(そしてしばしば雪崩を起こして同僚から白い目でみられていた)。

その有様に心の底からウンザリしたので、三週間ほど前から紙を一切使わないことに決めた(ぼくはどうも極端から極端に振れる傾向がある)。

クライアントでの会議や報告会のときも、特に指示がないかぎり紙の資料は持たないことにした。今までだって実際にはプロジェクターを使うことの方が多かったし、ハンドアウト用のペーパーと言いながら余って持ち帰る量の方が多く、つまりは心理的バックアップの意味合いが大きかったわけだから。

今のところまだ誰にも怒られてない。「もしPCが起動しなかったらどうしよう」的恐怖感もだいぶやわらいできた。

1回だけ、プロジェクターに映した資料が小さすぎて自分でもよく見えず、しかもPCの操作は同僚がやっていたのでそれもよく見えず、自分史上指折りのダメな会議になったけど、それは慣れと運用の問題、ということにして。

それ以外には、出力して(紙詰まって)、出力して(紙切れて)、そろえて(指切って)、綴じて(指切って)、抜けがないかチェックして(終わった頃に修正が入って)という手間もないし、荷物も軽いし、自分だけで月平均2万円以上かかっていた印刷コストもなくなるし、良いことずくめ。

おそらく本当に紙が必要なのって、
A アイデア出しをしたりメモを取ったりするとき
B 真剣に校正するとき
C テキストベースの長文を再構成するとき
くらいじゃないかと思う。

このうちAはペンとノートを使えばいい。Bは今のところ紙と赤ペンとポストイットが必要。Cは自分の仕事ではまず発生しない(発生しても、構造的な文書であれば、アウトライナーで再構成できる。文章がずっと流れていくタイプの長文を再構成するには、どこかで紙を使う必要がある)。



何よりも、紙の山のない机 、紙の入ってない鞄は気持ちがいい。贅肉落ちたみたい。気持ちいいことは正しいことだ。そしてもちろん、資源の節約になる。

不思議なことに、「なるべく紙を減らそう」とはこれまでもずっと思っていたということ。でも紙を半分どころか8割に減らすことさえ不可能に思えた。

「ゼロ」にする方がずっと簡単だった。これって、いろんなことに当てはまるような気がする。
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