それはお互い自分で考えよう

部署は違うけど新人の頃から知ってるU君から、珍しく「お昼行きませんか」と誘われて、何かと思えば、

「辞めようかと思ってるんです」

なるほど。

「Tak.さんはまだ辞めないんですか？」

そんなに辞めそうに見えるんだろうか（笑）。

別に今すぐ辞めようとは思わない。この年齢で、単なる「転職」をしたとしても、より劣悪な環境の仕事か、より収入が少ない仕事か、その両方を兼ね備えた仕事か、そういうものになる可能性が高いし。

「じゃあ、ずっとこの会社にいるんですか？」

でも、いろんな可能性を考えてるし、いくつか具体的に試みていることもある（自分で言うのもなんだけど、けっこういろんなことを試みている）。その中から、自分の欲求を満たして、他人の欲求も満たして、または他人の役に立って、そして美しいものを生み出すことがもしできれば、そこから具体的な何かにつながることもある。自分はそう思ってる。

「辞めない方がいいと思いますか？」

それは、お互い自分で考えよう！

性欲における背反性

Ａ）性欲なんかなきゃいいのに。
Ｂ）性欲はこの世でいちばん素敵だ。

猫のおくりびと

母親と電話で話していて、
最近具合が良くないというので、
どこが悪いのかと尋ねたら、
二週間前に家の前の道路で猫が轢かれて死んでいて
近所の人といっしょに
手を血まみれにしながら
その猫を箱に入れて
お線香と水をあげて
葬ってやったので具合が良くないのだという。
猫好きはたぶん母からの遺伝なのだが
猫好きがそれをするのが
どのくらい辛いことかよくわかったので
それはとてもとても立派なことだと
母に言った。

モビリティとクオリティ

今年のお正月に、年賀状を作らなくちゃな、と思って、そのときに新しいマックをプリンタに一度も接続していないことに初めて気づきました。

つまり三ヶ月以上、一度もプリンタを使わなかったということね。

そして先週、出がけにどうしても仕事の書類を家でプリントアウトする必要が生じたんだけど、そのときに、正月以来プリンタを一度も使っていなかったことにまた気づきました。

数年前まで、何か書いたら必ず一度はプリントアウトしないとダメだったのが信じられない（実はアナログなタイプ）。

仕事・プライベートを問わず、何か書いたら紙に打ち出して持って歩き、書き込みをしてパソコンに戻って修正する。ペーパーレスなんかあり得ないよね。

と、長い間信じていたけど、ふと気づくと少なくともプライベートに関しては知らない間に完全なペーパーレスになっています（逆に、何か書いてる量は、今までにないくらい増えています）。進歩というのは大々的にやってくるのではなく、こんなふうに気づかないうちにやってくるのかもしれない。

それは、今のマックの日本語表示が圧倒的に美しいことと、そしてその美しさを保ったままiPhoneと同期できることと、たぶん無関係ではありません。マックやiPhoneの画面でなら、完全に読むことができるということで。

ついでにいえば、最近すっかり手帳（のメモ欄）を使わなくなってしまったことも、本を一冊も持たない日が増えてきたのも、同じ理由です（どちらも、自分にしては驚異的なことです）。

モビリティというのは、単に大きさの問題ではなく、実はクオリティの問題だったのかもしれないと思います。大きなMacBookを休日のたびに持って歩いているのも同じことのような気がする。

そして、生計を立てている仕事の環境だけが、はるか後ろに取り残されています。